4階・白練 ページ15
白練
ht「やっときた」
「わｯ！」
降りた瞬間、私の足は地面に着くことはなく
白い軍服を着た男の人によって
抱きしめられていた。
今までの人はこんなことしなかった！
胴を手で突き放そうと試みるが
彼はニコニコして一言
ht「お腹すいてるでしょ？ご飯食べよっか」
「…帰りたいので、下に案内してもらっていいですか」
ht「ご飯食べような？」
「あの、話、」
ht「食べるよな？」
「…」
───
ht「はいどーぞ、全部俺が作ったんだよ」
「…お金、持ってないです」
ht「いいからいいから」
トントンさん同様にテーブルが
現れたかと思えば、次から次に
料理が舞い込んでくる
気づけば腹が振動する程度には
減っており、彼に催促されるがまま
1口頬張った。
日本の味付けを模倣した
不思議なお肉の煮物
あっさりした味わいに、
不思議と体が落ち着いていくる
ht「うまい？」
「おいしいです、」
ht「よかった」
「…」
ht「…」
A。上の階の全員を骨抜きにした
やばいやつ。そんなヤバいやつは、
《俺の飯》を呑気に食って油断してて
見てておもしろい
外からの攻撃は、効かないなら
中からの攻撃は？
食べ物に、毒が含まれてるとか
全然考えてないバカな子
ht「たーくさん、食べてね♡」
「…」
──
「…ご馳走様でした」
ht「…全然食べんじゃん」
ht「これくらい食え」
思ったより、このおんなは少食だった
これだと毒が致死量を下回ってしまう
なんとか無理やり、彼女の口に
突っ込もうとするが俊敏に避けられ
「…ご馳走様でした！」
ht「…」
ht「…」
「…あの、下の階にいきたいんですけど」
彼は数分間じっと私を見つめたが、
何かを知ったのかため息をはいて
バッテンがかかれたマスクを外した
淡白な顔つきに一瞬、目が奪われる
そういやここの人たち、顔はいいよな
顔は。
ht「内からの攻撃も効かないんだね」
「毒入りだったんですね」
ht「うん。怖い？」
「…別に…」
ht「…あはは、お前どーなってんの」
ht「トントンが気に入った理由わかるよ」
少し気が抜けた彼は、
帽子も外して、顔を顕にした
先程までの得体の知れない怖さはなくて
ついこちらも、気を許してしまう
ht「…」
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あちき(プロフ) - シュークリームさん» 貴方のコメントを待ってました((ついにここまで来ました！あと少しですが、頑張ります！ (11時間前) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 少し目を離した隙に話が進んでた、！！ついに皆のところに行ったんだ！無感情に近そうな夢主が寂しいって言うの可愛い……！気付かぬうちに堕とされていたなんて、やるなwrwrd……() (5月15日 16時) (レス) @page41 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - シュークリームさん» いつもありがとうございます！ (5月12日 11時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - お話が進めば進むほど皆の狂気さが見れて好き…… (5月10日 21時) (レス) @page36 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 夢主を連れて行くために皆必死なの好きー、！！ (5月8日 17時) (レス) @page34 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2024年4月16日 16時
