四十二話 ページ45
めちゃくちゃ盛り上がってた。
イベントに関して特に感情は湧かない私だけど、恥ずかしそうにヒロインの腕をひくロボロには、不覚にも可愛いと思ってしまった。
スチルではロボロの下の顔が描かれている。流石に現実世界ではそんなことはなかった。
だが、下の顔を見てほしい。誰が見ても初心だなぁ可愛いなぁって思うから。
さて、大玉転がしだが、補欠に入ったのがヒロインならばほぼほぼ大玉転がし出る。
私の場合そんなことは全くなく、不安そうな顔をしながら出場する子は行った。
これ覚えてるもん、うちの団が一位なのは確実。
ロボロも頑張るんだけど、点数の調整か2位だった。
最終結果も知ってるからね、僅差でうちが勝つ。
でも私は抜かりないから、ちゃんと立ち上がって全力で応援した。
大熱狂だったし、その後のリレーも本当に盛り上がった。
テントの温度一度二度上がったんかってくらい白熱した。
校長の話が終わり、閉式の言葉も終わり、解散。
みんな晴れやかな顔をしている。
中には泥だらけの子もいた。でも、楽しそうな顔。
数々の大きいイベントの中で、ようやくひとつが終わった。
Aちゃーんと聞こえてくる。ヒロインの姿も。
ため息が出そうになるのを抑えた。また次の日からも、数えきれないほどのイベントが起きる。
「Aちゃん…？どうかしたの…？」
呼ばれて気づいた。頬をパチンと叩く。
『何でもないよ。どうしたの？明日は休みだけど、何かする？』
「あのね、一緒にゲームセンターに行かない？」
『え？うん、いいけど…』
後輩たちがクレーンゲームで取ってあげるみたいなイベントだっけ。
イレギュラーなのが、私がいるってこと。好感度の確認がしたいのかな。
「明日、10時くらいに集合ね！楽しみ！」
『うん。じゃあ、また明日ね！』
向こうでシャオロンくんたちが待ってるよと伝え、荷物を取りに行く。
借り物競走のあと、シャオロンが帰ってきた時、ちらりと訝しげな視線を向けられた。
ゲームでは親友がどんなに手伝ったって、攻略対象が疑問を持つことはなかったのにな。
現実世界はやっぱ厳しいか。まぁ忘れるだろう。
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なな - 更新！ありがとうございますまぁぁぁす！！ (5月12日 19時) (
レス) @page48 id: cffe520b59 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 華斗さん» ありがとうございます！話が浮かんだ時に書くので更新はまちまちですが頑張ります！ (4月24日 18時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
華斗(プロフ) - 好きすぎて毎日拝見しています！応援してます！！ (4月23日 12時) (レス) id: bd626aa164 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 石さん» ありがとうございます！夢主ちゃんもヒロインちゃんも喜んでると思います💪 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ーーーさん» ありがとうございます！？そう言ってもらえて嬉しいです🙏 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2024年3月17日 18時
