21日目 心無し【rbr】 ページ29
you 視点
午前5時半頃(…と言っても，時計などないから適当なのだが)。私はいつもより早く目を覚ました。“作戦”の仕立てをしたかったから。
うっすらと瞳を開ける。
警備員は…1人か。しかも，深く眠りについている。舐められたものだ。手枷も，足枷も何も無い。これなら―。
???「―！」
ふと，遠くから…本当に遠くから声が響いてきた。それを聞き，思わず狸寝入りする。
rbr「…はぁ，やっぱか。」
…ロボロだ。今分かる情報は声だけだが，何かに酷く呆れている様子だった。
足音がだんだんと近づき，私の牢の目の前ら辺まで来た。
rbr「起きろー。…トントンが見たら処刑もんやぞ。」
頬を軽く叩く音が聞こえる。…警備員を起こしに来たのか。
rbr「…。」
少し黙った後足音がしだいに遠ざかった。それを耳で確認し，私は再びうっすらと瞳を開けた。
rbr「…んふ，やっぱり。起きとると思ったわ。」
『！』
しかし，目の前に居たのは紛れもないロボロだった。
…足音はわざとか。此奴みたいな奴なら足音を消すも鳴らすも簡単だよな。そんなこと，どうして先に気が付かなかったのだろう。
rbr「んで…何しとったん。あんさんがこんな時間に起きてるなんて珍しいよなあ。」
『…別に。』
目を逸らしながら言った。…今，此奴の方を見たら全てを見抜かれる気がしたから。
すると，ロボロが私の胸ぐらをガシッと掴む。ボロボロの服は最早布切れで，今にも破れそうだ。
rbr「…お前，何か勘違いしてへんか？」
その小さい身なりからは想像もできないほどの圧がかかる。
rbr「お前に拒否権も黙秘権も無いねん。あるんはクソみたいな未来だけや。」
そう淡々と言い，冷酷なオーラを纏う其奴。
…今までだったらこんなものも大して響かなかっただろうに。今は何故かその言葉が深く，心に刺さった。
『そ，だな。』
胸の奥がしきりに疼く。そして…何故か無性に腹が立った。
…んな権利，売られたときに消えてる。それと…私は生まれたときからクソみたいな未来しか無いんだ。お前等とは覚悟が違う。もう捨てるものなんて何も無い。
rbr「…気分が変わった。ほんまなら朝からんなことはしたあないんやけど―。」
…そのとき，とてつもなく嫌な予感がした。
rbr「さ…
(ここまで遅くなるなど，自分でも驚きです。申し訳ないです。また，rbrさん編もう1話続きます。)
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とれにあ(プロフ) - 匿名ｯさん» 待たせてしまって申し訳ないです。今絶賛制作中なので気長に待ってくださいませ🙇♀ (4月22日 18時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ｯ - あ〜続きがすんごい気になってテカりそう.....(???)無理しないように更新頑張ってくださいませ!! (4月21日 20時) (レス) @page29 id: ed47510f53 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - どっかのだれかさん» そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！更新頑張ります💪 (3月31日 10時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
どっかのだれか - 神作品みっけ…✨拷問してるときの表現がとてもわかりやすくて想像しやすいからめちゃ面白いです！無理なさらず自分のペースでいいので更新まってまふ…( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) (3月30日 21時) (レス) @page25 id: 3f3fe52288 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - 燈矢さん» grさん可愛いですよね！ありがとうございます✨ (3月7日 17時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2024年2月2日 19時
